- 10月
- 2024年11月
Appleのスペシャルイベントを見て、iPhone 14シリーズはProモデルを買うしかないなと確信しました。これは、私が仕事で使うことや最高のスペックを手に入れることで時間を短縮するということを常に考えているから、ということもあります。今回はそれがなくても、万人にProモデルをお薦めしたいと思っています。
魅力が少ないiPhone 14。
iPhone 14シリーズはここ最近と同じく、4つのラインナップになっています。比較としてノーマルモデルとProモデルとしておきましょう。
ノーマルモデルはこれまでのiPhone 13の後継となるiPhone 14、iPhone 12とiPhone 13ではラインナップにあったminiモデルがなくなり、画面サイズが大きくなったiPhone 14 Plusモデルとなります。
正直にいえば、iPhone 14というのはiPhone 13とほとんど変わりがありません。上記のブログ記事でも語られているように、iPhone 13とiPhone 14はケースは同じものが使えますし、前面の保護フィルム・ガラスも同じものが使えるということから分かる通り、外観は寸法としてもほぼ同じですから変わらないのです。
その上で内部の心臓部とも言えるSoCがiPhone 13とiPhone 14は同じA15 BIonicとなります。多少はリファインしているところもあるのでしょうが、iPhone 13の人は買い替える必要性はまったく感じません。
サイズが大きくなって新登場iPhone 14 Plus。
iPhone 12 miniでminiシリーズが登場して、iPhone 13 miniと続きましたが、かなり販売不振だったというのは、我々のようなアクセサリーメーカーでも如実にわかるほどでした。同じアクセサリーラインナップを出していても売上が倍以上違ったりしていたからです。日本では小さいモデルが求められていたり、ひとつ上のサイズは女性の手に余るくらいのサイズであるということから考えて、iPhone 12 miniが出たときには期待と共にたくさんのラインナップを出して盛大に血を流したものです(苦笑)。
今回iPhone 14シリーズでは、スペックはiPhone 14とほぼ同じながら、小さい方ではなく大きい方に振り子を反対側に振り直してのiPhone 14 Plusがデビューしました。
動画などを見たりするのに大きなサイズが良いというニーズはあり、世界では大きめのディスプレイサイズモデルが売れているということも影響しているのでしょうか。これまでは大きな画面を求めるならばPro Maxという最高スペックであり最高価格のモデルを買う必要がありましたので、画面サイズさえ大きければ良いのに、という人には刺さるのかもしれません。
ただ、前述のiPhone 14と同様にスペックとしてはあまり変わり映えがなく、デザインもiPhone 14を一回り大きくしただけということで特定の用途に対してだけのアプローチになるのではないかと思います。
どういう理由かわかりませんが、このiPhone 14 Plusだけが発売日が10月7日と出遅れるので、実際に売れ行きがどうなるかはわかりません。個人的な予想としてはminiシリーズよりは売れる可能性はあるなと思いつつも、後述のようにProシリーズの方が売れるのではないかと思っています。
Dynamic Islandは秀逸。カメラもアップデートし進化したProシリーズ。
iPhone 12シリーズでデザイン的にはそれまでのモデルと大きく変わり、iPhone 13シリーズでは基本的に踏襲したマイナーモデルチェンジとなったその次であるiPhone 14シリーズ。前述のようにノーマルモデルは正直なところ、ほとんど同じという印象が否めません。
実際に触っているわけではないですが、Proモデルはかなり大きく進化していると感じました。
Appleならでは、ハードとソフトのシームレスな融合。
まず、すごいと思ったのが「Dynamic Island」です。これはAppleのサイトでもフィーチャーしていますが、全画面モデルとしてのiPhone 14シリーズの中でもProモデルだけが従来とは異なったアプローチで、フロントカメラやその他のセンサーを配置しています。
ディスプレイ内に黒いエリアができるのは、どう考えてもおかしいデザインになってしまいます。これまではノッチという形で、端に寄せておくことで多少違和感を軽減させていました。iPhone 14 Proモデルでは、それを巧妙にソフトウェアで隠しつつ、それだけでなく使い勝手を良くすることに生まれ変わらせたのが「Dynamic Island」です。
なんでもiPhoneでこなすデジタルライフスタイルの中で、1つのことしかしないことってほとんどないと思います。音楽を聴きながらメールやチャットで仕事をするとか、電話をしながらカレンダーの予定を確認したり、タイマーをかけて何かをするなど。
Dynamic Islandはまるでサブ画面のように2つ目のちょっとした情報を表示してくれ、タップすることでアクセスできるようにしています。ディスプレイ表示の中に黒い何も表示できないエリアがあることを逆手に取って、使い勝手を向上させるというのはハードウェアとソフトウェアをシームレスに開発できるAppleならではの技であるといえます。
止まらないカメラの進化。
毎年毎年、カメラは進化していきます。iPhone 13 Pro Maxを使っていても、カメラの画質にそれほど大きな不満はありません。それでも、さらに解像度を高め、暗いところに強くなり、動画撮影時の手ぶれ補正が強烈に効くなど、まだまだ進化していくんだと思いました。
日常生活でかなりの高い頻度で使用する機能としてカメラが挙げられると思います。いわゆるコンパクトデジタルカメラははるかに凌駕したカメラ機能は、どんどんカメラの中でもプロモデルに近づいていっていますので、iPhone 14 Proモデルはカメラを買っていると考えると、ミラーレスカメラなどの価格を考えれば安いともいえます。
個人的には5倍ズームまでいってくれると完璧なんじゃないかと思っていますが、さらに飛び出して良いのかという問題はあります。
情報を映し続ける、常時表示ディスプレイ。
iPhone 14 Proモデルにしかない機能として、もうひとつiPhoneを使う体験がまるで変わるのが「常時表示ディスプレイ」です。私が併用しているGoogle Pixel 6 Proも常時表示ディスプレイとして先行して提供しています。しかし、モノクロで日付や時間などの最低限の機能しかありませんでした。
iPhone 14 Proモデルの常時表示ディスプレイは、ある程度の情報をそのまま表示しておいた上で、バッテリー消費をかなり抑えているということです。ON/OFFによりどれくらいのバッテリー消費量が変わるのかは気になるところではありつつも、スペック上では減っていませんのでかなり期待できると思います。
充電しているときや、スタンドに立てかけてMacの方で作業している時などに、チラッと見て情報を取れたりするのはとてもデジタルライフの体験が変わるものと期待しています。
結論。iPhone 14はProモデルを買うべし。
価格というのはひとつの大きな要素になることは間違いありません。ただ、これはこの論議になるときに伝えることですが、「何時間使っているのか」ということです。
たとえば、iPhone 14 512GBモデルとiPhone 14 Pro 512GBモデルを比較してみると、前者が164,800円、後者が194,800円です。単純計算で30,000円の違いです。それで、上記に書いたような大きく異なる体験をできるわけです。
毎年買い換えるとして、365日間で考えれば82円です。
人生のうちでiPhoneを使用しない日ってあるでしょうか。服は着替えますし、バッグなども変えますね。車はもしかすると毎日乗るかもしれませんが、そもそもの価格が桁が違いますし、乗っている時間よりもiPhoneを使用している時間の方が長いのではないでしょうか。
また、世の中で忌み嫌われている為替(円安ドル高)による値上げですが、ひとつだけ良いことがあります。それは下取りの買取価格が上がっているということです。手持ちのiPhone 13や12の下取り価格は新品の値上げとともに上がっていますので、差額しか払わないと考えれば、毎年買い換えてもそれほど大金にはならないのです。新規に一括で買う人って、あんまりいないと思うので、それが10万円オーバーからとなっていても、それは本質ではないと思っています。
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というわけで、価値を考えれば、どう転んでもiPhone 14シリーズではProモデルを買うしかありません。そこまで使わないからということを言う人もいますが、前述のようにそんなに大きな金額差でもないですし、毎日使っている時間を考えれば安いものです。
そして、下取り価格を高くキープしておくためには、ケースや保護フィルム・ガラスでしっかりと守ることが大事ですね。というわけで、「発売日前日にお届け」という配慮をして予約開始している我々のブランドを是非ともよろしくお願いします。発売日に届けたら、間に合うのが間に合わないよね、ということでちゃんとユーザーのことを考えて設計しています。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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